2010-01-29

宇宙の傑作機と大元帥本  [by miyachi]

宇宙開発史の新年会で風虎通信の新作3冊を購入していた。先週読了。

まずは宇宙の傑作機の新刊「ベネラ惑星探査機」。著者はdokuさんだ。米ソが宇宙開発競争していた時代に惑星探査の分野でソ連は金星と火星でリードしていた。ちなみに金星と火星で探査機は基本的に同じ構造だったらしい。そのうち金星探査機のベネラシリーズを最初から丁寧に解説してある。問題が発生するとそれに対応して一つずつ解決して行って最後には金星地表に着陸機を降ろして地表の風景の撮影まで成功する。ちなみに凄い圧力と熱の為に地表では1時間程度しか探査できなかったとのこと。結局ベネラと名づけられた(打ち上げや金星への軌道投入に失敗するとコスモ等と名づけれる)探査機は10機以上にのぼり、名機と言って良いでしょう。しかしその執念には恐れ入るばかりです。惑星探査の世界が楽しめます。

次に「世界の射場から その2」。著者は風虎通信の高橋さん。なぜか時間が出来てしまった著者が今度はH2Bの打ち上げを見に行く見聞録。なぜかの理由は書かない(^^; ちなみにこの時は高速船のトッピーが流木の関係で運行停止になってしまいロケット見学の皆さんを混乱の渦に叩き込んだとのこと。2ch関係では鹿児島から漁船を出させると言う話もあったそうでこちらもベネラに負けない執念だなぁ。ああロケット打ち上げを見に行きたい!

最後は異色の1冊。「メモリはかくして作られる」著者は鳥坂さん。トサカ先輩…では無いよね(^^; 主にDRAMの歴史から勉強できる一冊。IT技術者ならこのくらい知っとけみたいな情報満載ですので勉強にいかがでしょう。

今回は不義理をしてくだん書房では買わなかった。ごめんよ店主。その代わりでは無いが先日くだん書房に寄ったらちょうど宇宙古書が入荷したとの話。漁ってみると妙に野田昌弘大元帥本が多い。?と思ってパラパラめくると…サイン本があったり出版社から「野田先生のご依頼により…」みたいな寄贈本があったりして驚く。サイン本は「今井 今朝春様」になっている。こちらもググってみると、おお!私も持っている「ザ・スペース&ウオッチ―月着陸30周年とオメガスピードマスター」の著者様では無いですか!これがどのような経緯でくだん書房に入って来たかは不明ですがとりあえずその辺りの本は買うことに!今井今朝春氏は時計やカメラに関連した書籍を沢山出されているようですね。いやお宝になったぞと。

ところでサイン本のやさしい宇宙開発入門も読了。シャトルの問題がやっと分かった頃の本ですが、ESAのエルメスNASDAのHOPEの話もあったり夢がある時代だったなあと。当時のわくわく感を思い出せてくれる本でした。

2010-01-29 13:13:40 - miyachi - [宇宙開発] -

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