========================================          ASN1-BER/XML変換ツール LeAsn1Xml v2.00 について           有限会社ラング・エッジ  2019年7月1日 ======================================== ■ インストール手順  0)古いバージョンをインストール済みの場合は先にアンインストールする。  1)LeAsn1XmlTool_XXX.zip を任意の場所に展開する。("XXX"はバージョン番号)    ※ 可能ならファイルのハッシュ値をサイトで確認して比較してください。  2)解凍フォルダ中にある LeAsn1Xml\setup.exe を実行する。    ※ Setup.exe を利用することで、VC++ランタイムもインストールされます。    ※ VC++ランタイムが不要な場合には Setup.msi を直接実行してください。 ■ アンインストール手順  1)コントロールパネル"プログラムの追加と削除"から LeAsn1Xml を削除。 ■ ASN1-BER/XML変換ツール LeAsn1Xml とは  暗号特にPKIの世界で使われているファイルフォーマットはASN.1をBERによりバイナリ  化したものです。ASN.1自体がXMLと同じようなフォーマット表記用の高級言語ですが、  階層構造の把握やプログラムから使い難いと言う問題があります。  本 LeAsn1Xml では、BER形式のバイナリファイルと独自のXML形式の間で相互に変換す  ることができます。XML形式にする事で単なるテキストエディタでもデータを編集する  ことが可能となります。またとりあえずBER形式の中をチェックする事にも使えるでし  ょう。  Ver1.30より任意のファイルのハッシュ値を計算する機能が追加されました。ハッシュ  値はBase64またはHEXのいずれの形式でも表示可能ですので、XML署名のReference要素  のハッシュ値のチェック等に使えるでしょう。XMLの計算時にはXML正規化も行えます。 ■ ASN.1 と BER とは  ASN.1(Abstract Syntax Notation One/抽象構文記法1)とはデータオブジェクトが  含まなければならないフィールドを指定する為の言語で、ISO とITU-Tによって規定さ  れました。PKIの世界(X.509電子証明書やタイムスタンプ関連等)で使われているだけ  では無く、各種プロトコルの定義にも使われています。  ASN.1は高水準の言語仕様であり、ASN.1のデータオブジェクトをバイナリ表現に変換す  るためにさまざまな方法が存在します。その1つがBER(Basic Encoding Rules)です。  暗号関連ではBERのサブセットである、DER(Distinguished Encoding Rules)が一般に  使われています。ただしDERはX.509のサブセットなので簡略化されたBERと言うことも  できます。従ってBERに対応しているならDERに対応しているとも言えます。  [ ASN.1 consortium ]  http://www.asn1.org/  [ ITU-T ASN.1 Project ]  http://www.itu.int/ITU-T/asn1/ ■ 独自のXML仕様について  大きく分けて以下の3つの形式がサポートされています。  1)RAW形式  :各要素内はOCTET文字列として階層構造を単純に展開した形式。  2)表示形式1:RAW形式からOID/UTCTime/GeneralizedTimeを展開をした形式。  3)表示形式2:表示形式1に加えてPrintableString等の文字列を展開した形式。  ただし3)の表示形式2にしてしまった場合に、ASN1/BER形式に戻す時に全く同じ値  にならない場合があります。これは日本語の問題とXMLパーサーにより余分な空白文字  が削除される可能性がある為です。表示形式2はBERファイルの内容をチェックする為  だけに利用をして下さい。 ■ 免責  本ソフトウェアの全部または一部を使用・複製・修正・配布する全部または一部の行為  の結果として、いかなる種類の損失、損害または不利益が発生しても、ラング・エッジ  およびその社員ないし従業員がその責を一切負わないことに同意し、かつ、ラング・エ  ッジおよびその社員ないし従業員にその責を一切負わせないこと。 ■ 動作条件(必要システム)  ・Windows7 以上  ・Microsoft .NET Framework 4.5 以上  ・Microsoft Visual C++ 2015 ランタイム コンポーネント ※1  ※1:VC++ランタイム は setup.exe を実行することでインストーラにてチェックされ、     無い場合には自動ダウンロードとインストールが行われます。 ■ ライセンス  ・本アプリケーションはフリーソフトウェアとして自由にお使い頂けます。   ただし再頒布する場合にはラング・エッジへの確認の上で必ず無償かつ本ドキュメント   を一緒にして頒布して下さい。ラング・エッジへのコンタクト情報は以下のアドレスを   参照して下さい。   http://www.langedge.jp/company.html ■ 著作権  LeAsn1Xml は 有限会社ラング・エッジ の著作物です。 ■ 履歴  Ver2.0 : 2019-07-01  ・UnicodeStringに対応した。  ・ハッシュ計算ダイアログでSHA-384/512の結果を追加した。  ・VisualStudio2015でビルドした。  ・その他細かいバグ修正。  Ver1.5 : 2012-05-22  ・UTF8Stringを正しく扱えるように修正した。  ・文字列入力ダイアログに「HEX/Base64バイナリ保存」を追加した。  ・boostを使わないようにした。  Ver1.4 : 2008-06-13  ・definite form(固定長)でサイズがゼロの場合に、indefinite form(不定長)と   誤った判定をしているケースがあったので修正した。  ・Context-Specific で order=5 の時に、誤って "NULL"タグ(値:5)と判定をして   しまい、正しく Context-Specific となっていなかった。  ・その他 Le-XAdES Ver1.07 の為に、LeAsn1Xmlライブラリへの機能追加がされた。   LeAsn1Xmlツールとしての機能には変更は無い。タイムスタンプ等のオブジェクトに   対する操作が増えた。  Ver1.3 : 2008-03-12  ・「戻る」「進む」ボタンと機能を追加した。これにより複数の情報を解析中に   手軽に前のファイル等へ戻ることが可能になった。  ・「ハッシュ」ボタンにより開かれるハッシュ計算ダイアログを追加した。   これにより指定ファイルのハッシュ値をSHA-1/SHA-512の両方で計算してBase64又は   HEXとして表示可能になった。ファイル拡張子が ".xml" の場合にはC14NのXML正規化   も行える。ファイルはダイアログ上にDrag&Dropする事も可能。  ・独自インストールキットにより自動展開してからのインストールが可能になった。   なお独自インストールキットのソースは公開の予定はありません。  Ver1.2 : 2006-10-30  ・インストーラを用意した。これにより必要なMSのモジュールが自動インストール   されるようになり、アンインストールも可能になった。  ・ファイルのDrag&Dropによる入力ファイルのセットに対応した。    → アイコン又はダイアログ上に入力ファイルをDrag&Dropする事が可能になった。  ・メイン画面タイトルにバージョン番号(1.20)を表示するようにした。  ・仮アイコンを付けた。  Ver1.1 : 2006-09-28  ・ファイル指定では無く16進(HEX)文字列でBERやXMLを直接指定する機能を追加。   最初が'<'で始まっている文字列ならXMLと判断する。    → 例えばXML化してOCTET_STRINGのデータをコピーペーストで更に解析が可能。  ・Context-Specificで長さがゼロの場合にエラーになっていたのを修正。    → あまりこのようなケースは無かったので未テストだった。  Ver1.0 : 2006-09-22  ・最初のバージョンであり単純にファイル指定によりBERとXMLの変換が可能。 ========================================      Copyright (C) 2006-2019 LangEdge,Inc. All rights reserved.              http://www.langedge.jp/ ========================================