2006-11-30

「ひので」成果や未知の世界  [by miyachi]

最後のM-Vロケットで打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」による素晴らしい画像と動画が公開された。昔SFで、例えば宇宙戦艦ヤマト等で描かれていた恒星表面の様子がなんと実際の映像それも動画で見る事ができるなんてなんて幸せなのでしょう!公開されている他の画像も素晴らしいです。未見の方はぜひ国立天文台の発表をご覧ください。

しかしながらこの美しくも荘厳な画像で喜んだ後で悲しい訃報もあった。「ひので」のプロジェクトマネージャーであった宇宙研の小杉健郎先生が脳梗塞の為に26日に亡くなられた。時間的には今回の素晴らしい映像はもちろんご覧になられてこれからの観測を楽しみにされていたことでしょう。心からご冥福をお祈り致します。小杉先生のお写真が「松浦晋也のL/D」にあります。詳しくもそちらにて。

さて太陽と言う身近な恒星の素晴らしさに目を奪われてしまいましたが、ちょうど読了した本「異形の惑星・系外惑星形成理論から」も楽しかったです。この本自体は2003年に発行された物なので少し古いのですが、ホットジュピターと呼ばれる恒星を数日で巡る巨大惑星の考察や、惑星がどのように出来るか等を簡単に楽しく読ませてくれました。もっと早く読んでいれば良かったなと(^^; まだ読んで無いかたはこちらもお奨めです!それにしても遠い未来だと思いますがホットジュピターのような異形の世界を想像図では無く、今回の「ひので」からの映像のように実映像で見る事ができる日が来るのでしょうか。未来の人が羨ましいです。

とか書いていると宇宙関連では無いがなんと実相寺監督の訃報が(T-T) これも心からご冥福をお祈り致します。私が小さい頃に夢中になったウルトラシリーズをはじめ楽しい作品をありがとうございましたm(_ _)m
2006-11-30 13:08:21 - miyachi - - [宇宙開発] -

2006-11-24

旧共産圏の宇宙切手シリーズ4  [by miyachi]

またかと言われそうですが今回を入れ残り2回となりました。呆れずお付き合い下さい(^^;;


今回は1回目と同じくハンガリー郵電庁発行の切手です。
◎ 左側
40f 1963-IX.3
VENUSZRAKETA
-----
1961年打ち上げのソ連の金星1号。なんか怪しいロボットみたいにも見えます(^^;

◎ 右側
60f 1963-IX.3
VOSZTOK URAHAJO
-----
ボストークらしいが号不明。これまたかなりいい加減な外見です(笑)
以上今回は地味目です。次回最終回はシリーズ物以外の雑多な切手を紹介します。雑多の方が面白かったりしますね。ではまた。
2006-11-24 13:09:42 - miyachi - - [宇宙開発] -

2006-11-21

宇宙開発小ネタでも  [by miyachi]

また宇宙開発かい!と言われそうだが趣味だから仕方が無い(^^;;

まずは宇宙の傑作機シリーズでもお馴染みの水城さん「インドの宇宙開発史」と言うまた濃いネタを書いている。宇宙開発においてインドは米欧露中に次ぐ実力を持っている。日本とは良い勝負どころか着実に負けているかもしれない。ITでもそうだがインド侮れません。

閑話休題。「インドの宇宙開発史#3」に書いてありますが、最近インド宇宙開発は科学衛星に積極的です。その代表的な物が月探査衛星の「チャンドラヤン-1」でしょう。確か以前参加した「月探査シンポジウム」で聞いた話ですが、「チャンドラヤン-1」が月に到達するまでの軌道がこれまで無かったアプローチを取ると言う事でした。

通常の月までの軌道と言えば8の字に似た直接アプローチを取る方法が一般的でしょう。アポロ宇宙船をはじめほとんどの軌道がこれです。確か「チャンドラヤン-1」では地球周回軌道を巡りつつだんだんと高度を上げて行き、高度が月軌道と同じになったら到着と言う軌道を取ると言っていました。この方が安全で確実だと言う事で。本当にそうなら面白いですね。こういう発想の転換って結構好きです(^-^)/

何にせよ水城さんのlifelogは宇宙開発マニアなら必読でしょう。他にも濃い話題満載です。

さて次はやはりH-2Aの11号機によるきく8号(ETS-VIII)の打ち上げの話題でも。今回使われるH-2Aのコンフィギュレーションは「H-IIA204」です。つまり固体ブースター(SRB-A)を2本から4本に増やした過去最大の構成です。これは打ち上げの迫力が凄そうです。ちなみに打ち上げ時に明るく見える炎や煙はほとんどが固体ブースターからの物です。ですからそれが2倍になると…う~ん見てみたい!2本ですら凄いらしいですから。ああ打ち上げを見に行くsakuraさんが羨ましい!

H-2Aの11号機打上げは今のところ12月16日(土曜日)の午後3時半過ぎの予定です。私は自宅でいつものようにネット中継見る事になるんだろうな。ああ自宅の回線をADSLからFTTHに変更しておいて良かった。時間を見て「H-IIA204」の3DCGでも作ろうかな…

一方ペイロードとなる過去最大級の重量になるきく8号。打ち上げ前に愛称付くのは珍しいですが、だいちもそうでしたね。ちなみにきく8号がカタカナのキク8号になるとどうしてもこっちを思い出しますね(笑)ああ…いよいよキクちゃんが宇宙へ!<違う

と言うお約束のボケをかましつつ、12月の打ち上げを楽しみにしています。無事上がることを祈ってます!
2006-11-21 12:52:51 - miyachi - - [宇宙開発] -

2006-11-20

旧共産圏の宇宙切手シリーズ3  [by miyachi]

既にお馴染みの本シリーズも第3段です。


今回もポーランド発行の切手シリーズです。では以下解説です。
◎ 上段左側
20GR
PROBNIK MIEDZYPLANETARNY
-----
不明?ずいぶんとSFチックなロケットだがイメージか?

◎ 上段中央
30GR
START RADZIECKIEJ RAKIETY KOSMICZNEJ
-----
ロケット打ち上げと月かな? まさか旧ソ連のN1ロケット?

◎ 上段右側
60GR
LUNNIK III FOTOGRAFIE DRUGIEJ STRONY KSIEZYCA
-----
旧ソ連のルナ3号。1959年10月7日。初めて月の裏側を撮影した衛星(探査機?)。

◎ 下段左側
155ZK
BADANIE JONOSFERY ・ RADZIECKI SZTUCZNY SATELITA
-----
旧ソ連のコスモス衛星(初期タイプ)か?

◎ 下段右側
250ZK
PROMIENIOWANIE PIERSCIENIOWE ・ RADZIECKI SATELITA ELEKTRON 2
-----
旧ソ連のエレクトロン2号。1964年1月30日。
今回も更に地味目でした(^^; 次回はもっと地味かもしれませんが、その後の最終回ではまた華やかな感じの切手をご紹介します。では次回をお楽しみに。
2006-11-20 12:57:45 - miyachi - - [宇宙開発] -

2006-11-09

旧共産圏の宇宙切手シリーズ2  [by miyachi]

と言うことで第2段目です。

今回はPOLSKAと書いてあるのでポーランド発行の切手です。ソ連・米国・英国の宇宙機シリーズのようですね。

◎ 左側
20GR CCCP
WOSTOK * PIERWSZY STATEK ZAKOGOWY
-----
翻訳: ウォストーク * (世界)最初の宇宙船

◎ 中央
40GR USA
GEMINI * AMERYKANSKI STATEK ZAKOGOWY
-----
翻訳: ジェミニ * アメリカの宇宙船

◎ 右側
60GR BRITISH
ARIEL-2 * BRYTYJSKI SATELITA BADAWCZY
-----
翻訳: エアリエル2 * イギリスの科学衛星
補足: 1964. 3.27 NASA所属のワロップス島からスカウトロケットで打上げられた
前回の切手に比べると地味めでしょうか。米ソの宇宙機は判りますがなぜイギリスの衛星が、それも打ち上げは米国のロケットなのですが(^^; 選者の趣味なのでしょうか。なおARIELと書いても「エリアル」とは読まないようですし、巨大人型ロボット(美人)でも無いようで、残念!と言うあたりで次回に続く。まだまだあります!
2006-11-09 10:31:17 - miyachi - - [宇宙開発] -

2006-11-02

旧共産圏の宇宙切手シリーズ1  [by miyachi]

甥っ子が切手を集めていると言うので夏休みに実家から昔集めていた切手帳を持って帰って来てプレゼントした。とは言え結構宇宙関係の特に海外の切手があったのでここで公開しておくことに。最近忙しいせいもあってマジメな投稿が多かったのでちょっと一服も兼ねてます(^^;

今回は「MAGYAR POSTA」の切手。検索してみると「ハンガリー郵電庁」と言う意味らしい。全部で4枚。ランデブー飛行をした米ソの宇宙機をまとめたシリーズのようです。

◎ 一番上
80f CCCP
V.F.BIKOVSZKIJ 1963.VI.14-19.
V.TYERESKOVA 1963.VI.15-19.
-----
ソ連、ボストーク5号のワレリー・ヴィコフスキー、ボストーク6号のワレンチナ・テレシコワ、のランデブー飛行。

◎ 上から2番目
60f USA
E.BORMAN - J.A.LOVELL 1965.XII.4-18.
W.M.SCHIRA - T.P.STAFFORD 1965.XII.15-16.
-----
米国、ジェミニ7号のフランク・ボーマン/ジム・ラヴェル、ジェミニ6号のウォルター・シラー/トーマス・スタッフォード、のランデブー飛行。

◎ 上から3番目
20f CCCP
A.NYIKOLAJEW 1962.VIII.11-15.
P.POPOVICS 1962.VIII.12-15.
-----
ソ連、ボストーク3号のアンドリアン・ニコラエフ、ボストーク4号のパーベル・ポポビッチ、のランデブー飛行

◎ 一番下(上から4番目)
1Ft USA
T.P.STAFFORD - E.CERMAN 1966.VI.3-6.
-----
米国、ジェミニ9号のトーマス・スタッフォード/ユージン・シーマン、ランデブー相手はATDA(ただしドッキング失敗)。
以上お楽しみ頂けましたでしょうか(^^; 次回をお楽しみに。
2006-11-02 12:46:45 - miyachi - - [宇宙開発] -