2005-06-17

Mr.インクレディブル  [by miyachi]

子供と一緒に予約しておいたMr.インクレディブルのDVDを入手。葛西のイトーヨーカードで予約が税込み2604円だったので私が1500円、長女が1000円、次女が104円を出し合っていたんだが、実際には税込み2499円だったらしい。予約特典は写真右の「インクレディブル危機一発!オリジナル・ミニゲーム」だ。要するに「海賊危機一髪!」のインクレディブル版。小さくてちゃちいけど、次女(3歳)は大喜びで何度もやらされる(^^;

早速昨夜皆で見た。敵であるシンドロームの火山にある秘密基地はやっぱり「007は二度死ぬ」のパロディだよなぁ…、とかエドナ・モードはやっぱり日本人っぽいし、最初のインクレディブルの上司も日本人だよなぁ…、とか結構日本に関係ありそうなネタがあちこちに(笑)ちょっとレトロな感じのオープニングやエンディングも含めてこれまでのピクサー作品の中では一番大人も楽しめる作品になっていると思う。「007は二度死ぬ」を見てないなら一度見ておくとより楽しめることは間違い無し。

さてCG作家の視点で見てみましょう。これまでのピクサー作品もそうですが、フォトリアルな表現は避けるけどリアルな「感じ」は追求すると言う狙いは見事だと思う。リアル映画とアニメ映画のちょうど中間路線とでも言うのだろうか、現実感は残しつつ現実にはあり得ない表現を可能としている。私も自分の作品を作りたいとずっ~と考えてはいるが、やはり同じ路線を目指したい。3DCGの良いところは触ることができそうな存在感だし、CGの良いところは現実にはあり得ない人や物や表現を描けることでしょう。

例えば夫人が基地に向かうのり使うジェット機のコクピットの計器やシートの作りこみはあえて手を抜いていると思える。しかしパッと見ただけではそれが分からない程度には実在感と造り込みがされている。この辺りのバランスが見事だ。

CG技術的に見ると揺れるし濡れる髪の毛だったりとんでも無い計算量をさりげなく使っている。これは米国映画における特徴でもあると思うが、CG技術は基本的には映像技術の1つに過ぎ無い手段に徹しているとも言えるのでは。

日本の3DCG技術は例えば「戦闘妖精 雪風」に見られるように従来のセルアニメと3DCGの融合を目指しているようにも思える。これはこれで評価しているしGONZOには頑張って欲しいところです。同じ路線は新海誠にも言えるのかも知れませんが、こちらはややセルアニメ系がメインかな。

日本でもフル3DCGの商業作品は何作も作られてきた。しかしそのどれもが成功しなかった。海外ではピクサーを筆頭に今後も続々とフル3DCG作品が出る予定になっている。これは何が違うのだろうか…

と少々脱線して書いてきたが、何はともあれMr.インクレディブル面白いです!大人でも楽しめます!007シリーズのノリがお好きであれば楽しめると思いますので、ぜひ (^-^)/

2005-06-17 12:57:58 - miyachi - [CG/MAC] -

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