2005-04-06

年貢もしくはバージョンアップ  [by miyachi]

先週辛かった花粉症も何だから一息ついたのか少しはマシに。と言う事で夜にやっとメインで使っている3DCGソフトのLightWave3D[8](以下LW[8])へのバージョンアップをする。バージョンアップ代金は税込みで6万9百円だ。た…高いっす(^^; ちなみにこれ趣味の為のソフトなんですがバージョンアップは年貢のように小遣いにのしかかって来ます。実は機能的に何か新機能があってバージョンアップしたと言うよりも今使っているPanther(MacOS-X 10.3)でLW[7]を動かした時にマウス操作でバグがあり不便だったので仕方が無くと言う消極的な理由だったりします。ちなみに米国だとPanther用のLW[7]パッチが出ていたんですが、日本では結局出ずじまい。PantherはLW[8]が出る前からあったんだからそのくらいは対応して欲しいものです!ただ今回バージョンアップする気になったのはおまけでREALVIZ ImageModelerの旧バージョンが付いてくるからだったりします。

LWのバージョンアップに申し込んで送られて来たパッケージは基本的には商品として売られている物と同じようです。中にはご覧のようにマニュアルが3冊と登録用紙やインストールガイド(写真左)、それにおまけのImageModelerの袋入り(写真右)です。LWは昔からインストールすると2週間だけは使えるようになり、その間に正式のシリアルをメーカーから発行して貰う方式です。手順通りインストールしてシリアル発行依頼のメールをします。ImageModelerの方はインストール時に発行されたシリアルが必要との事なので、こちらはインストール前にシリアル発行以来をします。どちらも夜の2時過ぎにメールした結果、ImageModelerの方は翌朝の9時前にはシリアルのメールが届きました。LWの方はその日の夕方です。どちらも早いですね。ちなみにPhotohsopなんかのAdobe CS製品は次バージョンからアクティベーション方式になるとか。正規ユーザなので良いのですが、マシンの買い替え時とか一旦古いマシンのアクティベートを解除してから新マシンへのインストール作業になる辺りはやはり面倒そうです。

と言う事で私はPhotoshopも正規ユーザですが、こちらも年貢と言うかバージョンアップ代金を何回か支払っています。趣味のCG関連のソフトへ投資した金額はこの15年分を全部入れると…計算したく無いような金額になりますね(^o^; ところでPhotoshopも今回のLightWaveも実は私が必要としている機能は既にほぼ揃っています。今回のようにOSの問題で仕方が無くやるのでは無い限り少しバージョンアップをするのもひかえて行こうかと考えていたりします。

さてそこで今日の本題です。(長い前フリやな…) LWもバージョンは既に8になっています。私はLW3.1からのユーザなのですが、実は最近ではアプリケーション本体の機能アップよりも別売だったプラグインが入ったりする事の方がメインだったりします。Phtoshopも3.0から使っていて実質今のCSがバージョン8になるのかな? いずれにせよこれらのソフトはある程度は煮詰まって来ておりバージョンアップのネタは結構大変です。

私もかつてはコンシューマ向けのソフトを開発していましたが、そのソフトも既にバージョンは12かな? バージョンアップの度に何を更新するか追加するかで結構頭を悩ませた物です。いずれにせよ定番と呼ばれるソフトはバージョンアップの度に肥大化を続けるのが宿命のようになっています。バージョンアップして軽く速くなるなんて事は最初のバージョンが遅すぎたMacOS-Xくらいな物でしょう(笑)

かつてコンシューマ向けのパッケージソフトはバージョンアップでかなり稼いでいました。しかしそのソフトが成熟して限界が見えてくるとなかなかバージョンアップして貰うのも大変です。特に3DCGは一時期のブームも去りつつあり新規ユーザに期待するのは厳しい状況になりつつあります。6万円以上もするバージョンアップはエンタープライズならいざしらずコンシューマユーザには辛いものです。その意味ではバージョンアップを見送るユーザも増えてくるでしょう。

ではどうすべきか?まずはパッケージ自体を見直す時期に来ているようにも思います。LightWaveのバージョンアップを繰り返した私なんかは本棚の1段を占有するくらいLWのマニュアルが並んでいます。パッケージが高価になるのはマニュアルを作成したり入れ物なんかのコストや人件費がかかるからでしょう。オンラインでのバージョンアップによってコストをかけずに料金を下げる事は可能な気がします。この場合問題なのはマニュアルを印刷する量が減る事で更にコストアップに繋がるって事でしょうか。

しかしそのような努力をしないといずれはバージョンアップを出来るだけしないユーザも増えてくるようにも思います。その前にパッケージ販売だったりバージョンアップで稼がないといけないソフトハウスの構造だったりと言う辺りを見直す時期に来ているのかもしれません。

常に右肩上がりだった時代は過ぎつつあります。これからはニッチなユーザに対して低コストで長くサポートが続けられる仕組みが求められているように思います。ではどうすれば良いのか。その答えを出すにはまだまだ考えたり試してみたりする事が必要になるのでしょう。私もまたコンシューマソフトの開発をやりたい気持ちはありますが、ネタを考えないといけません。う~ん何か無いかなぁ(^^;

2005-04-06 12:55:47 - miyachi - [CG/MAC] -

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