「プログラマの日記」と言うブログなのに
「宇宙開発ネタ」ばかりでどうかとも思うが(いや思ってはいるんですよ(^^;)今日も宇宙ネタ(爆)
まず小惑星イトカワに到着している
「はやぶさ」の現状から。少し古いネタだが、既に故障していたX軸のリアクションホイールに続いてY軸のリアクションホイールも故障してしまったようだ。残るのはZ軸のリアクションホイールのみである。このリアクションホイールと言うのは地球独楽と同じで回転する円盤のトルクで姿勢制御をおこなうものだ。以前ISASの一般公開でデカイ地球独楽を持ったまま回転椅子に座って回してみると元に戻そうとする力が出る実験をやっていた。この理屈を使うと回転する円盤だけで姿勢が制御出来るので太陽電池等で電源確保されていれば良い。
リアクションホイールを使わない方法としてはスラスタの噴射による姿勢制御方法もあるが、これは燃料を消費してしまう点が問題となる。現在の「はやぶさ」は2軸分の姿勢制御をこのスラスタに頼っているようだ。短期的にはこれで問題無くミッションを継続できるようだ。問題は長期的になった時に燃料が足りるかどうかとなる。ミッションとしては地球帰還時に影響が出るかもしれない。どれだけ燃料に余分があったかとどれだけ燃料を節約できるかに「はやぶさ」が地球に無事戻れるかどうかの分かれ目になりそうだ。
でもまあその前に来月にも予定されているタッチダウンとサンプル採取のミッションが楽しみです。「のぞみ」の時にも最後まで諦めない努力がありました。「はやぶさ」もまだまだ波乱があるかもしれませんが無事サンプルリターンを達成してくれることを祈ります。
ちなみに姿勢制御の方法としては衛星全体をスピンして安定させる方法もあるが「はやぶさ」は太陽電池パドルを展開している衛星なのでそれは無理でしょうね。
さて他に失礼ながら笑ってしまったニュースとして
「きぼう:早期打ち上げ要請 小泉・文科政務官」がある。いや気持ちは良く判りますが、早期に打ち上げてもどれだけまともに運用できるか、また運用コストに見合うだけのメリットがあるのかをまずはきちんと把握して欲しいです。トップとしては「せっかく作ったものを無駄にしてはいけない」と言うことなんでしょうが(^^;;
神舟6号は
「中国:有人宇宙船「神舟6号」が帰還 飛行時間、前回の5倍」とのこと。飛行時間は115時間32分ですし前回同様に機械船を軌道上に残して実験は続けているようです。小泉首相の靖国参拝はこの記事があって目立たない事を計算に入れていたとの松浦さんの意見が
宇宙開発史掲示板に。なるほどそういう見方もあるか。ちなみに個人的には靖国参拝はつまらんこだわりだなと思う。気持ちがあれば靖国に行かなくても良いだろうし、単なるパフォーマンスや意地にしか見えません(^^;
まだまだ宇宙ニュースがある。
「ライブドア 宇宙旅行プランを発表 堀江社長」ではホリエモンがロシアと組んで将来はサリュートを打ち上げて宇宙ホテルにするとか。はいはい頑張ってね。でもカプセルもサリュートも古いものだけど大丈夫なんかなぁ… 新しいから安全とも限らないが古いものをそのまま使うのは問題あるような。
さらに宇宙服の話題が2つ。
「宇宙服 旅行企画の米企業が、日本でデザインを募集」と
「未来の宇宙ドレス?」だ。どちらも16日から福岡で開催されている
国際宇宙会議「IAC2005」での発表だそうで。このようなロケット打ち上げや惑星探査以外の宇宙開発の話題が増えるのは一般の認知度の面では良いことですね。宇宙ビジネスが本格化するのは意外に近いか?その意味でもホリエモンにはこの分野では頑張って欲しいところです(^o^;;