本日「はやぶさ」の運用についての
プレスリリースがありました。現在はコーニング運動(みそすりの首振り運動)に入ってしまい通信も途絶中との事。これを受けて運用は救出運用に変更され地球への帰還も2010年となりました。もちろんまだ諦めていないと言う事です。
そして
松浦さんのブログに記者会見の一問一答があります。心から感動しました。「はやぶさ」ミッションは素晴らしい成果をもたらしたと考えますが、最大の収穫は川口プロマネでは無いでしょうか。毅然とした態度と論理的な説明。胸を張って受け答えをしている様子が文章なのに目の前に浮かんできます。そして今回は記者の皆さんも明らかに態度が違う。例え記事にならなかったとしてもこれは大きな大きな収穫でしょう。
ここでは多くは語りません。宇宙開発に興味があればぜひ
この記者会見の内容を読むべきです。私が特に注目した部分だけ抜き出します。
「宇宙開発は過去、マスコミの監視の中、びくびくしながら、確実性の高いプロジェクトを実行してきた。しかし宇宙開発には、リスクを取っても先に進むということも必要なのではないか。高い塔を建ててそこへのぼってみれば新たな地平が見えるものだ。そのような塔を自ら建てるという意識を鼓舞したという点でははやぶさには意味があると考えている。」
このような事を言ってくれる人を待っていました。宇宙開発はまだビジネスにするのも難しいフロンティアへの挑戦です。リスクを恐れず多少の失敗があっても胸を張って「次はもっと成功して見せます。」と言って下さい!それに「はやぶさ」は既に世界で誰もやった事や行った事が無い事を幾つも達成しています。日本的な後ろ向きの減点法では無く、
前向きな加点法で見ましょう。
「はやぶさ」も「のぞみ」に続いて苦難の旅を続ける事になりました。だが遅くなりますが2010年には無事に帰還してくれることを心から祈ります。その為に運用の皆さんの苦労はまた筆舌に尽くしがたい内容になるのでしょう。松浦さんがきっと本にしてくれるとは思うのですが、願わくばブログ等で不定期でも構わないので現場の様子を知ることができたらなあと思います。
今現在、
毎日、
読売、
朝日の各紙でほぼ同じ内容の記事が出ている。どこにも「失敗」の2文字は無い。これって画期的?(^o^;;