既に予測ニュースが流されていたが、昨日開幕した
WWDCでジョブスより正式発表があったとのこと。
[ITmedia]
Apple、Intelプロセッサ採用を正式発表
[Apple]
Apple to Use Intel Microprocessors Beginning in 2006
うぅ~ん何てこったい!と言うのは別にインテルになったからと言うのでは無く1マックユーザとしてのうめきです。思えばまだほんの4~5年前にやっと各種アプリケーションをMacOS9からMacOS-X版に変更してきた(まだ一部はclassicで動いている)のに、またIntel版用にバージョンアップを要求されるって事になる訳ですよねぇ…
一応PowerPC版バイナリも動作するようですが、所詮はclassicと同じエミュレーションレベルで実用に耐えるとは思えません。趣味のCG作家の私ですら既に「LightWave3D」「Photoshop」「FinalCut/Express」「StuffIt」「DoubleSaucer」「宛名職人」などなどの市販アプリケーションを購入してMacOS-X版へバージョンアップしています。これら全てをバージョンアップするとどう考えても10万円以下になる事は無いでしょう。たかが10万円でも趣味のユーザには辛い出費です。
まぁIntel搭載のMacを購入するのは早くても3年くらいはかかるのでしょうが、その間に新しくPowerPC用のソフトを購入する気にはなりません。やれやれ…
さて見方を変えてみましょう。今回の決定の原因と考えられるのは、以下の4つでは無いでしょうか。
1) PowerPC特にG5の消費電力と発熱の呪縛からの開放
2) Wintelマシンとのハードレベルの速度競争からの開放
3) 大した事は無いが価格面でのメリット
4) IBMとの関係悪化(と言うか相対的なものだが)
特に1)のG5発熱量はPowerBookG5/iBookG5実現における最大の問題点であったはずです。誰が見てもノートPC分野では行き詰っていました。他に大きなメリットとしてはWindowsと同じハードを採用する事で純粋にソフトの性能で勝負できる事かもしれません。
同じハードの上…とは書きましたがジョブスの事ですから現在のWindowsマシンと互換性のあるハードにはならないでしょう。あくまでIntelチップを搭載したMacintoshと言う事になると予想しますが、これはまぁ間違い無い線でしょう。従ってMacの価格が劇的に安くなるとは思えません。位置付けはやはり高級機になると思いますが、Mac mini のようにリビング向けのPCとしての価値は高まるかもしれませんね。
Intelチップ採用により1台のマシンをデュアルブートでMacOS-XとWindowsで使うような事は残念ながら出来ないでしょう。多くのユーザがこれを望んではいますが、Appleと言うかジョブスはそんな事を許すような人ではありません(笑)
1マックユーザとしてはソフト互換面では
「何てこったい!」と言えますし、モトローラ系チップをAmigaからMacと愛用し続けて来た身としては
「一抹の寂しさ…」を覚えます。ある意味思い切ったある意味現ユーザ切捨ての方針ですが、これがAppleのジョブスのやり方だとも言えます。それが嫌ならWindowsでもLinuxでも乗り換えれば良いのですから。やれやれ…とため息をつきつつ私はMacを使い続けるんだろうなぁ(^o^;
LightWave3Dは先日最新の[8]にバージョンアップしたばかりだが、少なくともあと1回は最低でもバージョンアップが必要になりそうです。これだけでまた6万円はかかるんですよ(泣)
それにしても今後のMacのTV-CMでは最後に「ジャンジャンジャジャン、インテル入ってる」と流れるのだろうか…嫌だ(-_-;
http://www.watch.impress.co...